そんな道中はさておいて1時間程と短い時間でしたが、月形町で楽しい街歩きが出来ました。いくつか興味を惹かれた物件をご紹介します。
1.建物編
マルダイ興産の煉瓦倉庫 | 青柳自動車の倉庫 |
青柳自動車の倉庫は、土蔵のような造りです。建物のそばまで寄れなかったので細部が分からないのですが、札幌軟石か何かを積んだ二階建てで、以前は手前側妻部に別の棟がくっついていた様子が残っている、トマソン物件でもあります。今回の散策では、この建物が二番目に気になりました(´∀`*) 一番目は最後に出てきます。
月形町農業倉庫 |
下の写真は、右側倉庫の西角の状況です。平面・妻面ともに大きなひびが見られます。この建物は他にもあちこちにひびが見られ、今後が心配です。
ところで、どちらが古い方(昭和11年建設)かは調べていないのですが、イメージとしては鉄筋を使ったほうが新しいように思えます。ただ鉄筋が丸鋼(節が無い)に見えたのですが、昭和30年でも丸鋼を使っていたのでしょうか? (というか異形鉄筋っていつ頃から使われだしたのでしょうか)
2.マンホール・ハンドホール蓋編
月形町では、下水道用のデザインマンホール蓋は見つかりませんでした。もちろんデザイン蓋じゃなくても私は大好きなのです(`・ω・´) 今回はたまたま月形町下水道の蓋は紹介しませんが、そちらもいっぱい写真をとってきました。1.右書き制水弇 | 2.切断されたコンクリート蓋 |
3.岩見沢市からの越境蓋 | 4.×道基 |
2.は、おそらく汚水桝の蓋だと思いますが、歩道を舗装する際に無理やり切断されてしまった痛々しい状況です。これでも使用上は問題ないとは思いますが……。
3.は月形町役場の敷地内にあった防火水槽の蓋ですが、よく見ると岩見沢市の市章が入った下水道マンホールの蓋です。実際に岩見沢市内ではよく見かける(但し古い仕様の)ものです。この例のような、本来の自治体と違う場所で使われている蓋を、マンホール蓋愛好家の間では「越境蓋」と呼んでいます。しかし場所だけでなく、下水道の蓋を防火水槽の蓋に転用しているのは、初めて見ました。
4.は、「 道基」と記されていますが、これは元々はこの蓋のように「札道基」と記されていたものを「札」だけ削ったか、あるいは最初から鋳込まなかったものです。札道基とは「札幌市道路基準点」の略称で、この蓋の中には測量の基準点が入っていると思われます。札幌市ではない場所で使うので「札」の字を消去したのでしょう。
3.その他編
日本国有鉄道 地中導体埋設標 | 六角太鼓型灯油タンク |
灯油タンクは、殆どの皆さんには「これが何?」と思われそうですが、実は私は灯油タンクについても写真を撮り集めていて、これまで円形断面の「和太鼓型灯油タンク」(私が勝手に命名)は多く見ていますが、六角形のものは初めてです。これが、今回の散策で一番気になった物件でした。和太鼓型の亜種とみてよいと思いますが、これは月形町を再訪して、詳しく調べないといけません(`・ω・´)
あ、当初の目的だったブックリサイクルも、ヨサゲな本・雑誌をいろいろ頂いてきました。月形町図書館さん、ありがとうございます。特に「きょうの料理」が大助かりで、さっそく活用しています。
北海道もようやく雪が殆どとけて花芽も顔を出し始め、これからが街歩きにとても良い季節です。積極的にあちこち散策していきます(´∀`*)
どなたかご一緒しませんか?お誘いウェルカムです~ヘ(´ー`*) カモーン