これまで、軒の装飾として鋸刃のようにギザギザに小口を出す積み方のことを「蛇腹」だと思っていたのですが、どうやらそれは間違いで、それのことは「雁木」と言うんだそうです。「蛇腹」は軒の迫り出し部分として庇のように少し外側に貼り出した積み方です。
岩見沢市内の倉庫 |
図示すると、白い四角で囲った部分が「雁木」(dogs-tooth)で、楕円で示した(雁木を含めた)三段の迫り出しがいずれも「蛇腹」(軒蛇腹、コーニスとも)ということになるかと思います。
もう一つ、小口を斜めにしないでそのまま出す形の装飾を何というのか、これは名称が分からず、長いこと気になっていました。これは歯状の装飾と解釈すればよく、名称もデンティル(dentil、dentalとも)というそうです。
三笠幌内炭鉱の施設跡 |
写真の白い四角で囲った部分が、小口を(2個積み重ねていますが)歯のように出したデンティルです。
<ここから追記:2013/04/08>
デンティルは、木造建築で言うところの「垂木」の名残であると、教えて頂きました。確かにそう見ると腑に落ちます。垂木の意匠化かあ。なるほど。
<ここまで追記:2013/04/08>
こういうのって、何を読んだら効率よく学べるんだろう。ともあれ、一つ新しい知識を得られて嬉しかったのでした(´∀`*)
参考URL:煉瓦造り樋門の装飾
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