2010年12月24日金曜日

欲しい本の探し方・買い方

積読本があるにも関わらず、ついつい本を買ってしまう。今月はちょっと冊数が多かった。控えないとな……。

で、メモ的な、おれの本の探し方と買い方。
書店に行くと思わぬ出会いが待ち受けていて誘惑が怖すぎるので、基本的にネットで、極力古本で買うことにしています。たまーに新刊で買うこともありますが……。

1)「こんな内容・キーワードの本が読みたい」場合
主にAmazonを使います。自分でキーワード検索しても良いし、最近検索した本やウィッシュリストに入れてある本から関連商品を表示してくれるのでそれを手繰っていくのもアリです。面白そうなのがあったら、とりあえずウィッシュリストにいれます。興味なくなったら消せばいいわけで、忘れるのが勿体無いからまず入れます。
参考:おれのAmazonウィッシュリスト

2)「特にこれってのはないけどなんとなく探す」場合
ヤフオクもしくはAmazonを使います。

ヤフオクの場合は、オークションで目指すカテゴリ(例えば本・雑誌>人文・社会>世界史)まで降りていって、そこからひたすらめくっていきます。興味がない本も多いけど、たまに意外なヒットがあるので侮れません。少しでも安く上げたいなら、値段の安い順で表示するといいです。ヤフオクはオークションなので入札します。したがって、値段が上がることもあるし、買えない場合もあります。

Amazonは、案外古本が売られていることに気づいてない方もいるようですが、本のカテゴリの中に古本というのがあって、そこからジャンルを絞り込めます(例えば本>歴史・地理>世界史)。ヤフオクと同じように、興味がない本も多いですが気にせずめくっていきます。Amazonはヤフオクと違って入札ではないため、表示されている値段+送料ですぐ買えます。さらに、Amazonは1円での出品がとても多いのが特徴です。実際は送料が一律250円かかりますので、最低価格が1冊251円になります。店によっては同時に複数冊買った場合に少し返金してくれることもあります(10円~100円)が、基本は1円の本を2冊買うと1+250+1+250=502円になるので注意が必要です。
※Amazonは新刊書籍は現在送料無料です。

3)実際に買うとき
とにかく値段を比較します。新刊なら値段はどこでも同じですが、古本だと店によってかなり差があります。なるべく、Amazonの古本、ヤフオク、あと「日本の古本屋」の3箇所くらいで比較します。「日本の古本屋」は専門書・研究書に強いですが、少し値段が高めですし、欲しい本が無いことのほうが多いです。マニアックな本なら「日本の古本屋」を探すといいでしょう。あとフリーソフトで「本の検索」というのがあって、新刊書店や古書サイトなど網羅的に検索できますので、徹底的に探す場合は併用すると良いと思います。

まとめると、探している本の見つかりやすさは
Amazon>>>>>日本の古本屋>>ヤフオク
意外な出会い度は
ヤフオク>>>Amazon>>>>>>日本の古本屋
値段の安さは
Amazon>ヤフオク>>>>日本の古本屋
というのがおれの感想です。
ネット経由の通販なので、送料のことは常に意識したほうがいいと思います。

今回は図書館については省きました。カーリルやLIBRONなど幾つかのWebサービスがありますし、先ほどあげた本の検索でも図書館検索できます。

もっと良い本の探し方がありましたら、是非教えて下さい。

※新刊書籍を買わないから書籍業界がヤバいんだよ!という意見は全くもって同感です。貢献出来ていなくて申し訳ない限りです。

2010年12月18日土曜日

「非実在」は非実在

※mixiで書いた文章だけど、自分的には良く書けたのでこっちにも転載。


巷で話題になっている、いわゆる非実在青少年のこと。 

反対意見に付いては各所で様々に議論されているから、今更ここでは書きません。おれ個人としては規制することには賛成できないけど、頭ごなしに反対ではなくて擁護できる部分もある。要は手段の問題なのではないかと。二者択一で選べと言われたら反対票を投じるけど、善悪二元論で切り捨てるのは怖い。 

と、そんなおれ個人の意見はどうでもいいのです。 

おれがずっと気になっていたのは、そもそも論として、「非実在青少年」という言葉そのもの。 
内田樹さんが「有害」という根源的なところから明晰な言葉で指摘してたけど( http://blog.tatsuru.com/2010/12/10_1124.php )、おれが気になってたのは「非実在」の「青少年」なんて居ないのではないかということ。 
多分実写(三次元)の青少年に照応して非実在(二次元)という意図なんだろうなあとは推測できる。が、そういう意味で使いたいならおかしい。非実在は非・実在であり、実在に非ず。実在しない青少年は実在しないというアタリマエのことを言っているに過ぎない。哲学でいうなら「観念的青少年」というべきだし、もう少し通俗的な表現にするなら「架空青少年」とか「空想青少年」とかいうべき。おれとしては、もう一歩踏み込んで「創作青少年」という表現を推したい。だって、漫画とか小説とか、創作物での表現について特に注目した話なんでしょ? 登場人物だって創作物だ。漫画だって芸術なんだ。非実在青少年なんて訳の分からない造語をした人は、いったいなんなの?馬鹿なの?多分漫画は有害不要なモノと頭から思い込んでるんじゃまいか。 

てなことをつらつら考えていたら、11月30日提出165号議案の条例改正案では、非実在青少年という表現は無くなってるのねwww 
(一次資料へのポインタ: http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/08_joureikaisei_4tei.html  
# という理解でいいんだよね? 

見事な空回りっぷりでした(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ 

2010年12月17日金曜日

聖書

最近聖書が気になってたんだけど、Freeで読める聖書のしかも日本語訳があった。Chromeアプリ。ていうかChromeアプリ自体つい最近知ったよ。
んでそのアプリがiPhoneにも連携してて、そっちでもちゃんと日本語で読めるので導入。
訳が口語訳らしく、できれば読みたかった新改訳ではない。でも無料だし、読書計画(毎日どこまで読むかのプラン、いろんなテーマに沿った提案がされる)もあって、まずは読まなきゃ始まらない。最初から良い訳で読むという方針もアリなんだけどね。お金ないし、新改訳は旧約新訳あわせたのが4600円くらいするので当面は保留。

2010年12月16日木曜日

今日の読書『貝の火』

宮沢賢治。青空文庫
読書会の課題。問いを意識しながら読むのは面白い。読書会ってどうやるのかよく分からないけど。
先行研究も数本読んだ。結構研究されてるんだね。
どうせなエキセントリックな視点の方が楽しくなるので、先行研究に一部重なる部分もあるけれど、王権授受と剥奪の物語と解釈してみた。文学作品を考察するのは初めてなので新鮮だった!当日が楽しみ。

2010年12月12日日曜日

今日の読書『万能人とメディチ家の世紀』


3/4くらい読んだ。
ちょっと読みづらい。ルネサンス期はどうしても「修辞法を駆使した壮麗な雰囲気」があるような気がするんだけど、本書の文章自身も修辞的な言い回しが多い(と思う、自分が慣れてないだけかも?)。なんとなく文章が目から滑っていって、頭に入っていかないというか。頭が追いついてないのかしら。前回書いたマインドマップ的な何かを書いてみようとしても、どうにも形にできないんだよねー。

マインドマップって、この場合は構造を掴むってことが重要な気がするので、それが出来ていないんだろう。もしくは、本書の記述が構造的でないとか。それは無いか。

2010年12月10日金曜日

FreeMindを試してみる

本の理解を助ける為のツールが何か無いと思って、昨晩探してみた。
KJ法では手頃なのが見つからず(Frieve Editorというのを教えてもらった)、
マインドマップやコンセプトマップは自分に要求にあってるかピンとこなかった。


マインドマップのツールで、FreeMindというのを教えてもらったので、少し試してみた。




章ごとにマインドマップを切り替えて使うのが、混乱なさそうだね。んで節が最初の子ノード。これで使い方があってるのかどうかよく分からないけど、適当に遊んでみるよ。


参照:FreeMind活用クラブ

2010年12月9日木曜日

今日の読書『宗教改革の思想』

読了。
簡単なレビューはbooklogで。

とても興味深いし面白いけど、自分にはヘビー級の読み応えだった。正直、一度通読しただけでは理解が足りない気がする。少しノートとりながら読んでたんだけど、これでレジュメ作るのはすごいことになりそう。絶対、勉強にはなるけどね。ゼミとかでやりたい本。手元において何度も読みたいけど、残念ながら今回は図書館から借りてきた。というか偶然見つけたw 出会いって大事ね。古本で探してみたけど、非常に高いのでちょっと手が出せない。

キリスト教の神学的な考え方が少し分かっただけでも、大収穫だと思う。

もし自分がキリスト教に入信するとしたら(今の所その積りはないけど)、この本と他に何冊か読んだ限りでは、カトリックではなくプロテスタントだな。ルター派かカルヴァン派か迷うところ。入信はしなくとも、聖書はいずれ読んだほうがよさそうだ。

よし、気分スッキリ次の本へいけるぞ。

2010年12月8日水曜日

今日の読書『宗教改革の思想』

『宗教改革の思想」第7章~第9章。

■予定説:

  • ルター:神の恵み深さは神がそのような特権に対して相応しくない罪人である人間を義とされた事実にある (義認)
  • カルヴァン:神の恵み深さは人間をその功績に関わりなく救う決定にある
  • ツヴィングリ:ある個人が救われるか、あるいは呪われるかは完全に神の問題であり、神は自由に永遠から決定されている
■聖書に戻るということ:
人文主義では「源泉に戻る(ad fontes)」必要性を強調。ヘブライ語・ギリシア語の原典に立ち返る。

  • 急進的宗教改革:完全に聖書のみ
  • 行政的宗教改革:確かなテキストの聖書に沿う限りは伝統も許容
  • トレント公会議(=ローマ・カトリック):聖書と伝統の2源泉説
■サクラメント(秘蹟)
宗教改革派は、サクラメントには神の言葉と外的なサクラメント的しるしが必要→洗礼・聖餐の2つのみ認める
聖体拝領におけるキリストの現存:キリスト〈である〉(ルター)/キリスト〈を意味する〉(ツウィングリ)

読み続けるには内容が重たい本だから、いったん脇に置いて気分転換に別のを読もうそうしよう。

2010年12月7日火曜日

今日の読書『宗教改革の思想』

今日の読書:
アリスター マクグラス
教文館
発売日:2007-04

第6章の途中まで。宗教改革についての歴史を知るつもりで読んでたら、神学の話になってきた。そりゃそうだよね必要だよね。面白い本だけど内容が専門的な上、2段組で字も小さめなのでなかなか読み進められない。

義認についての部分が、あーなるほど!と思った。
ルター的な義認は「義認の条件は信仰のみであって、その条件を満たすために必要な諸々はすべて神によって授けられる(それまでの義認は、罪を贖うための条件は人自身が用意し、また用意することで義とされる)。それゆえに、神を信頼し信仰することだけが必要。信仰の強度とかそういう問題ではなく、信仰のみ」というふうに理解した。