2011年6月26日日曜日

岩見沢第二機関区跡地

もう今は使われていない、JR北海道の岩見沢第二機関区跡地に行ってきました。



表札からして壊れています。でも入り口は閉鎖されておらず、もしかしたら関係者の出入りがあるのかもしれません。



左:格納庫全体
中:格納庫入り口
右:線路側から見た格納庫

錆び錆びの線路や、窓ガラスの割れた建物が、廃墟感を漂わせています。



壺庭がありました。トマソニアンにもお楽しみいただけます。



格納庫の内部にはさすがに入れないのですが、扉に(始めから)開けられていた穴から中を見ることは出来ました。
左と右の写真のそれぞれ壁際に赤い字で何か書いてあるのが見えますが、「感電防止」です。



左:天井からは陽が差し込んでいました。
ここにも赤い字で何か見えますが、はっきりしないながらも「アース棒確認」のように見えます。アース棒ってなんだろう。
右:裏手は、これ以上奥に行くのは控えました。写真にはうつっていませんが、扉にスプレーで落書きされていました。

近年、「産業遺産」あるいは「近代化遺産」が認知されつつあります。岩見沢機関区は東北以北で最大の機関区でした。炭鉱を中心として発達した北海道近代史の生き証人であるこの場所を廃墟のままにしておくのは、とてももったいないなあと思いました。

実はマンホールの鉄蓋も、産業遺産と言っていいんじゃないかと、密かに思っています(´∀`*)

2011年6月19日日曜日

志文の倉庫たち

今日はJR志文駅の周辺を探索してきました。
志文は明治期後半からひらけた地区で、鉄蓋だけでなく、他にも何かあるかなーと思って行ってみました。

無人駅なので駅前の広場に車を停めて、一時間ほど探索。マンホールの収穫は一つでしたが、いろいろ古いものが見られて楽しかったです。特に倉庫や建物が面白かったので、まとめてご紹介します。

1. 煉瓦造り倉庫



左は農協の倉庫。現役だと思います。
中は倉庫の土台だけ残っています。左写真の倉庫に隣接しているので、同じような倉庫があったのかもしれません。
右は小型の倉庫ですが、四隅や破風の造りがモダンな感じでとてもお洒落。

2. 札幌軟石造り倉庫



札幌軟石のどっしりとした倉庫です。
左は正面の窓。窓飾りに注目です。屋号は分からなかったので宿題にします。
右は側面の窓。木枠と把手が年季を感じさせます。
なお、正面写真の窓下あたりで上下に色の違いが見えます。おそらくトマソン的な線で、窓下の一階部分にはかつて別の建物があったのではないでしょうか。

3. 浅川商店



ちゃんと現役営業しているお店です。
左は正面入口、中は隣の棟との連結部。そして右の上部、杉板が剥がれて土壁の構造が見えてしまっています(写真をクリックすると大きい画像で見れます)。この状態で保存しておいてくれていることに、ありがとうを言いたいです(´∀`*)

4. 破風の鳥



左、普通の古い空家です(若干歪んでいるのは愛嬌です)が、破風をよく見ると鳥のレリーフがありました。お洒落!
中が鳥の拡大です。陰影が分かりやすいように白黒にしました。で、この鳥はいったい何でしょうか……。
ついでに玄関脇の土壁もまた渋いので右に載せました。

5.MOON STAR



志文神社の前にある小さなトタン造り倉庫。壁にMOON STARの印刷が。琺瑯看板が好きな人ならご存知でしょうか、月星印のトタン板(現:日新製鋼)です。現物は始めて見ました。

他にも神社の狛犬とか異体字とか幾つか書きたいことがあるのですが、建物だけで盛り沢山になってしまったので今回はここまで! 志文地区侮れない。もう一回くらい行かないとだ。

2011年6月17日金曜日

三角点 北部・瓢箪沼

最近マンホールにハマってますが、三角点も忘れていません。

これは6月11日に訪れた、初の三等三角点「北部」。きたぶ、と読みます。

TR36441655901 三等三角点 英19 北部

地図はこちら。


右の写真が現況ですが、背後に写っているのは「幾春別川リバーパーク公園」です。なんか頭痛が痛い的な名称です。雑草に埋もれてはいますが標柱はしっかり立っていて、まずまず普通の状態ではないでしょうか。ICタグも付いていました。

ここからは今日の探索。
市役所の北村支所(岩見沢市と合併した旧北村)に市の資料室があるというので、様子を見に行くついでに途中にある三角点と北村地区のマンホール探索もしてきました。お目当ての資料室はなんというか、「とりあえず保管していますが何か?」って印象でした。使い勝手はイマイチだけど今後また来ることがあるかもしれない(ないかもしれない)。

気をとりなおして三角点。
まずは「瓢箪沼」(四等)。

TR46441656801 四等三角点 培29 瓢箪沼

ひょうたん沼パークゴルフ場のそば、畑の脇です(地図は省略)。
これが思いの外に良い状態でした。周囲をコンクリートで保護し、さらに何故か四方をその辺で拾ったような石で飾っています。この丁寧なんだかアバウトなんだか分からないけど、大事にしているのは間違いない。こういうのを見るとうれしくなります。ICタグはありませんでした。
右の現況写真は玉ねぎ畑でしょうか。右奥の石柱には「道路敷地」「北海道」と打刻されていました。畑に立ってるのに道路敷地とはこれいかに。右下にかすかに写っている鉄蓋は、かなり錆び錆びでしたが岩見沢市の制水弇でした。

次に三等三角点「西川向」を探したのですが、これは発見できず。毎度毎度思うのですが、事前に点の記を見てメモを取ってから行けばいいのに思いつきで出かけるから、こういうことになります。いずれ再挑戦しないと。でもそれらしいのは見かけなかったけどなあ……。

さらに、北村温泉のそばに四等三角点「赤川橋」があるのを忘れててスルーorz これも再挑戦。

最後に、帰りに立ち寄った赤川神社の前に基準点を発見。これを「赤川橋」と勘違いして、そうそう忘れるところだったと写真を撮ったのですが、帰ってから確認するとどうも三角点や公共基準点のリストには見当たらない。

現況基準点と標柱
「北海道」「基準点」

基準点が大きな平たい石で作られていて四方には飾り石も配してあり、その脇にある標柱の両面に「北海道」「基準点」と打刻されています。「北海道」の方は手書き風の字体で、「基準点」の方は太い明朝体の立派な字体です。基準点成果等一覧サービスには該当する基準点は掲載されていませんでした。古いものだとは思うのですが気になります。うーむ。北村村史をあたろうかしら。また宿題が増えたよ/(^o^)\

2011年6月16日木曜日

水明公園

昨日は水明公園に行ってきました。
(市のサイトに紹介がありませんが広報誌バックナンバー(2009年6月)に記事がありました)

水明公園は、大正14(1925)年に完成した東浄水場が役目を終えた後昭和58(1983)年に跡地を公園に整備した場所です。マンホールが全て水物と言うわけではないけれど、水道関係はやはり欠かせない場所なので訪問してみました。また、市街地と東浄水場を結ぶ四条通はかつて「鉄管道路」とも称されていた通りで、市内で上水道管が最初に整備された(*1)道路でもあるため、古い蓋にも期待できるので四条通を攻めてみたわけです。

はたして古い蓋や思いがけない蓋など多くの収穫がありホクホクして帰ってきたのですが、マンホールについては別に「てつぶた」というサイトを開設してそこで公開することにしました。この日の収穫も随時そちらに掲載していきます。地味な蓋ばかりのサイトで、華やかなデザインマンホールなど皆無ですが、よければご覧ください。

さて肝心の水明公園ですが、当時を偲ぶものはわずかに残されている着水塔と湧水(一の沢水源地からの配水←市議会会議録平成6年第2定例会に記載を確認)、バルブのハンドル、制水弇くらいでした。





着水塔湧水池




制水弇ハンドル

制水弇は着水塔の傍らというか裏にひっそりと残っていました。水明公園に来る人の殆どは、建物とバルブには目が行くけど制水弇には気づかないんじゃないかなw

他にも市内には上水道関連の史跡(石碑など)があるようなので、いずれ訪れてみようと思います。

註:
*1 「最初」の上水道管整備は、東浄水場開設以前に無処理で水源から配水を始めた明治41(1908)年。

2011年6月12日日曜日

JIS規格模様の再検討と北海道型模様(仮称)の提唱

以前の記事でJIS規格マンホール鉄蓋の分類を試みた。簡単に言うと、JIS規格模様と言われている鉄蓋模様は4種類に分類できるのではないか、という内容だ。しかし、この分類は取り消す。いずれまとまった文章を書きたいと思うが、とりあえず現時点での自分の考えを簡単にまとめておく。

1. JIS規格模様の概要

林が提唱した〔林 1984:178〕「東京市型」「名古屋市型」分類のうち「東京市型」に類似する模様がJIS A 5506に記載されている。実際は「模様、紋章座及びガス抜き孔は、参考として示したもので規格の一部ではない」とされているのだが、これをもってマンホール鉄蓋愛好家の間で「JIS模様」「JIS規格模様」などの表現で広く親しまれている。
具体的には、「マンホール JIS模様」「マンホール 名古屋市型」でGoogle画像検索すると多くの画像が得られる。

2. JIS規格模様の特徴

全国的にみられる一般的なJIS規格模様は、紋章座と外周の間に内帯と外帯の2つの円帯が認められる。
内帯は8等分に区画され、各区画の中心に○が配されている。○の下右左の三方もしくは上下左右の四方へ直線が出され、区画線と繋がっている。
外円帯は14等分(180度に対して7等分)に区画され、そのうち6区画には○が配され、残り1区画には鉄蓋を開く為のバール用孔が開けられていることが多い。
内帯・外帯ともに○の代わりに「雨水」「下水」などの文字が記されている場合もある。
総じて、JIS規格模様は○と直線の印象が強い、線を強調した模様であるといえる。

3. 名古屋市型模様の特徴

名古屋市型模様の鉄蓋も全国的に見られるが、これも内帯と外帯を見出すことが出来る。しかし以下のようにJIS規格模様(東京市型)と異なる特徴がある。
内帯は8等分に区画され、各区画(扇形)の中心に○が配置されているが、○から直線は出ていない
外帯は12等分(180度に対して6等分)に区画され、各区画(扇形)の中心に○が配置されているが、○から直線は出ていない
総じて、名古屋市型模様は○と扇形の印象が強い、面を強調した模様であるといえる。

4. 岩見沢市のマンホール鉄蓋の特徴

北海道岩見沢市の下水・汚水・雨水などの公設マンホール鉄蓋は、2種類に大別できる。
一つは図1のタイプである。


図1:JIS規格模様の鉄蓋

これを前記JIS規格模様の鉄蓋に位置づける。ただし図1の通り内帯の区画分けが曖昧であり、また外帯が16区画に区分けされている。このように一般的なJIS規格模様とは異なる点に注意が必要である。当面これをJIS規格模様(岩)と呼び、一般的なJIS規格模様と区別する。
(「Oka Laboratory 備忘録」の2011.06.12の記事に掲載されている鉄蓋に類似している)

もう一つは図2のタイプである。


図2:北海道型模様(仮称)の鉄蓋

従来、マンホール愛好家の間ではこのタイプの鉄蓋に付いてもJIS規格模様としていることが多い。しかし、前記のとおりJIS規格模様と名古屋市型模様の特徴を整理してから見直すと、これは○の上下左右に直線を配するJIS規格模様よりも、扇形で○を囲む名古屋市型模様に近い。ただし名古屋市型模様と異なり、1)外帯が14等分(180度に対して7区画)であること、2)各区画の扇形が、名古屋市型の1区画をさらに水平に分割し、白抜きの【】(すみつき括弧)の間に○を配した図形に見えること、の2点が注目される。すなわち、名古屋市型模様をより詳細にしたもの、あるいは名古屋市型模様の派生型と解釈できる。

この模様は、岩見沢市だけでなく北海道内の複数の自治体、あるいは北海道開発局など道管轄の鉄蓋にも見られる[*1]。このことから、図2の模様を「JIS規格模様(東京市型模様)」「名古屋市型模様」に対する「北海道型模様」(仮称)とすることを提唱したい。もちろん提唱するといっても今の所は自分の中だけでの話だが。なぜ北海道で独自に標準の模様を採用しているかという理由については、今の所、冬期の凍結によるスリップを少しでも解消する為ではないかと考えている。

今後は北海道内外での分布確認や標準策定の経緯解明などが課題となろう。

註:
*1 北海道外では、新潟市に見られる〔林 1984:143〕。また大阪市淀川区にも若干似た模様が見られる〔林 1984:120〕。

参考文献:
林 丈二 1984 『マンホールのふた 日本篇』 サイエンティスト社.

2011年6月10日金曜日

マンホールの化石

普通マンホールは下水やそのた様々な菅にアクセスするための穴であり、いうまでもなく地中で現役活動している。ところが、かつてはマンホールであった物体、即ちマンホールの化石と言うべきものを発見したので報告したい。

 

写真左は、鉄蓋および地下構造体の上部(コンクリートスラブ)である。道路脇に放置してあった。入り口はせまく、内部は広がっている構造が分かる。なお鉄蓋は信頼のブランド長谷川鋳工所製の菱形網目模様。まだ綺麗な蓋である。異常があるようには見えないが、何らかの不具合があったのだろうか。
この化石は、一般の化石であれば恐竜の骨に相当する実物化石といえよう。

写真右は、路上に残った蓋の跡である。小型の、おそらく仕切弁などの蓋があった場所を、不要になったため取り外し埋め立てたが痕跡が陥没して残った様子である。蝶番部分がはみ出した、ホタテ型の蓋の外観が鮮明である。
この化石は、一般の化石であれば足跡などに相当する生痕化石といえよう。

このように、マンホールの化石というものも存在することが分かったので、今後注視していきたい。

普通のマンホーラー(それ自体が普通の人から若干逸脱しているような気がするがw)は、主にデザインマンホールに興味があるようだが、どうやら自分はもっと地味なJIS模様の鉄蓋や仕切弁などの小さい物、さらには下部構造体や今回あげたような化石などの、非常にマニアックな方へ向かっているらしい.
さらに上下水道にも関心が向いてきている。どうしようw



蛇足:マンホール記事で使う用語について

マンホール関係の記事を書き始めてから、これまでは特にことわらずに「マンホール」と書いてきた。が、実際に写真を撮って載せているのは「マンホールの蓋」である。マンホールとはすなわち人が入る穴であり、日本語では人孔とも訳されるくらいで穴の構造部分が本体なのであって、蓋はあくまで一つの部分に過ぎない。とはいえ興味が有るのは目に見える蓋の部分が主であり、正確に言うなら鉄蓋とかマンホールの蓋とかいうべきであったが、今まではとりあえず分かりやすくマンホールと書いていた。また、マンホールの蓋愛好家(マンホーラー)の間でも、一般的に「マンホール」といえば地下構造体は無視して蓋のことを第一に指しているようである。

今後は本blogでマンホール類(ハンドホールなども含む)の蓋を指すときには基本的に「鉄蓋」と書こうと思う。ただし記事のタグは分りやすさのために「マンホール」のままとし、またコンクリートの蓋やマンホールの構造に付いて書くときはその都度そのように書くように心がけたい。

なお、本blogで取り扱う鉄蓋は、「路上に設置された地下構造体および設備にアクセスするための、鋳鉄製を中心とした素材で出来た蓋」ととりあえず定義する。側溝の溝蓋(グレーチング)やコンクリート製の蓋は基本的には扱わない(文字や図案が打刻されているものは扱う)。

2011年6月8日水曜日

四等三角点:東町ほか

三笠市へマンホール散策にいくついでに、通り道の三角点をゲットしてきました。
マンホールについては別に書きます。

その1:TR46441666401 四等三角点 K陸34東町(北海道岩見沢市)
 

周囲の地図


住宅街の端っこと用水路の間にあり、雑草に埋れていました。標柱があったのでかろうじて発見できました。

その2:TR46441666501 四等三角点 K陸28 萱野(北海道岩見沢市)


周囲の地図


発見できませんでした\(^o^)/
写真のとおり、現地は田んぼでした。たぶんもうちょっと畦道を奥に入れば探せると思うのですが、そこまで入る勇気はありませんでした。こういうこともあるのね。三角点道は厳しいわ。

その3:TR46441667801 四等三角点 K陸32 大里東(北海道三笠市)
 

(周囲の地図は省略)
発見は出来たのですが……もろに畑でした/(^o^)\
近づくことは無理でしたが、道路から見えたので写真撮影は成功。ゲットということにします。

いやはや、行ってみるまで現況が分からない、これぞ三角点。面白い!(゚∀゚)

……せっかく三笠市役所まで行ったのに、すぐそばにあるはずの三角点を見るのを忘れましたw また今度ね。

※地図は国土地理院基準点成果等一覧サービスより

2011年6月6日月曜日

JIS規格マンホールの分類

<以下2011.06.12 追記>
この記事で考えた分類案は取り消します。
しかし記録のために記事を残しておきます。
<以上2011.06.12 追記>

今日もマンホールを探索。アップロードした写真も100枚を越え、少しずつマンホールの世界が見えてきた気がします。

マンホール業界で言うところの「JIS規格マンホール」というのがあります。これは JIS A 5506 に記載さているもので、由来としては、日本グラウンドマンホール工業会によれば下記の通りです。
現在のふたの原形は、明治から大正にかけて、東大で教鞭をとると同時に、内務省の技師として、全国の上下水道を指導していた中島 鋭治氏が、東京市の下水道を設計するときに西欧のマンホールを参考に考案したようです。この当時の模様が、東京型と呼ばれ、中島門下生が全国に散るとともに広まってゆき、その後昭和33年にマンホールふたのJIS規格(JIS A 5506)が制定された時に、この模様がJIS模様になったようです。〔「下水道用マンホールふたの歴史」より引用〕

ただ、JIS A 5506(PDF)を見たところ「模様、紋章座及びガス抜き孔は、参考として示したもので規格の一部ではない。」と記されているので、本当は模様に関して規格は無いのではないかと思います。とはいえ、一般に通用している言葉なので、ここでもJIS規格模様と称することにします。

JIS規格マンホール模様は、円弧(同心円)・円弧上の円・円弧を繋ぐ直線の集合からなる模様であり、中心もしくは中心とその他面上に文字や記号が記されています。例えばこのようなものです。


ところが、実際にマンホールを見てみると、JIS規格とは言っても模様に細かな差異があることに気が付きました。
現時点では、下記4パターンに分類できると考えています(5パターンでもいいかもしれません→後述)。

分類模様拡大特徴
JIS 1型 単純な円
JIS 2型 JIS1型の円内部を抜いたもの
JIS 3型 二重円で、内側の円が塗りつぶされているもの
JIS 4型 JIS3型の内側の円内部を抜いたもの
平成23年度現在の北海道岩見沢市の標準模様(PDF)
(上記分類名称は私的なものです、念の為)

このように、円の表現で4種類に分けられますが、さらにJIS1・JIS2型とJIS3・JIS4型で大きく二つに分けられると考えます。すなわち「一重円/二重円」と、円から円弧に直線が「引かれている/引かれていない」と分類でき、前者はJIS1・JIS2型、後者はJIS3・JIS4型を含みます。

また、マンホールの制作年代によって模様が異なるようです。観察の限りではJIS1型が最も古く、2、3、4へと次第に新しく、また模様も細かくなっていくと考えられます。そのため、上記JIS1・JIS2型を「旧型」、JIS3・JIS4型を「新型」と捉えても良いかもしれません。

なお、面上の全ての円の内部に物理的に穴があるタイプも存在します。これを既存の型(例えばJIS4)のバリエーションと見るか、それとも別に分類を起こすかは現在検討中です。

これら4分類に、さらに細かなバリエーションが付く場合がありますが、それについては別に記事をたてたいと思います。

分類の方法や名称について何かご存じの方、あるいはさらに異なるパターンをご存じの方、ぜひご教示いただければ幸いです。