2012年1月26日木曜日

雪国の路上観察

私が住んでいる地域は、シーズン平均の降雪量が700cm以上ある、道内でも比較的雪が多い所です。なので、雪に埋まったマチでは路上観察もナニもない……かというと、そんなことはありません。確かにマンホールの鉄蓋や三角点など、地面にあるものは埋まってしまいますが、それ以外は春~秋とは違った表情を見ることができます。むしろ路上観察的には悪くないんじゃないかと思います(´∀`*)

そんな、雪国ならではの路上観察ネタを少々。

 

公園のブランコが半分以上雪に埋まった様子です。普段からは想像しにくい、なんとも不思議な状態です。すぐそばまで近づくことが出来るので、普段は観察できないブランコのてっぺんもじっくり見ることができます(ΦωΦ) なお、この写真は1ヶ月程前の状態で、現在は完全に埋まっていて近づけません。


 

これは川(灌漑溝)なのですが、実は水面の上に立っています。冬は川が凍るので、そこに除雪した雪を捨てて山ができています。春~秋なら空中にあたる、水面の上の位置から、橋の側面を見ることが出来ました。反対方向も遠望できて二度美味しい!

 

これはおそらく空家(もしくは倉庫として利用)だと思うのですが、屋根の雪のつもり方が観察ポイントです。風向きや日当たりでの積り方の違いや、垂れ下がり方を観察するだけでご飯がおいしくいただけますw

雪国ならではの景色はいっぱいあります。「雪が多くてイヤだなあ」とネガティブに考えると憂鬱になりますが、暖かい地域では見られない風景を見られてお得だと思えば、なかなか楽しいです。

2012年1月8日日曜日

煉瓦建築の装飾の名称

煉瓦造りの倉庫など煉瓦建築が結構好きで、注意して見るのですが、専門的なことに疎くて個々の様式の名称など全然知らずにいました。

これまで、軒の装飾として鋸刃のようにギザギザに小口を出す積み方のことを「蛇腹」だと思っていたのですが、どうやらそれは間違いで、それのことは「雁木」と言うんだそうです。「蛇腹」は軒の迫り出し部分として庇のように少し外側に貼り出した積み方です。

岩見沢市内の倉庫

図示すると、白い四角で囲った部分が「雁木」(dogs-tooth)で、楕円で示した(雁木を含めた)三段の迫り出しがいずれも「蛇腹」(軒蛇腹、コーニスとも)ということになるかと思います。

もう一つ、小口を斜めにしないでそのまま出す形の装飾を何というのか、これは名称が分からず、長いこと気になっていました。これは歯状の装飾と解釈すればよく、名称もデンティル(dentil、dentalとも)というそうです。

三笠幌内炭鉱の施設跡

写真の白い四角で囲った部分が、小口を(2個積み重ねていますが)歯のように出したデンティルです。

<ここから追記:2013/04/08>
デンティルは、木造建築で言うところの「垂木」の名残であると、教えて頂きました。確かにそう見ると腑に落ちます。垂木の意匠化かあ。なるほど。
<ここまで追記:2013/04/08>

こういうのって、何を読んだら効率よく学べるんだろう。ともあれ、一つ新しい知識を得られて嬉しかったのでした(´∀`*)

参考URL:煉瓦造り樋門の装飾

2012年1月2日月曜日

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いいたします。


昨年は色々と活動の幅が広がった一年でした。今年もこの方向を広げていきたいと思います。

追記は、昨年中に読んだ本のまとめです。