2011年9月3日土曜日

JIS規格模様マンホール蓋について、ようやく自分の中でまとまりがついた

かつて、「JIS規格マンホールの分類」や「JIS規格模様の再検討と北海道型模様(仮称)の提唱」という記事を書きました。これらは現在の自分の中では修正されている部分も多いのですが、その時その時の考察を残しておくことは後に役立ちます。

これらを踏まえ、また事例の収集も進んでそこから見えてくるものもあり、最終的にJIS規格模様のマンホール蓋とは何かということについて小論にまとめました。タイトルもそのまんまw「JIS規格模様マンホール蓋とは何か」です。JIS規格模様とは具体的に何を指すのかを提示し、またこれを明確に定義付けました。また日本国内における汎用地紋(JIS規格模様はこのうちの一つです)のマンホール蓋について、地紋の緻密化の変容を例示し、従来の分類に加えて新たな分類を提示しました。

汎用地紋については、拙稿では地域由来型の分類をあげていますが、実際にはこれ以外にも業態別や蓋メーカー別の汎用地紋も存在します。例えばNTTの通信ケーブル用の蓋に見られるT字模様や、電力会社系に特有な「あぶく」地紋〔林 1984:123〕が挙げられます。今後はこうした汎用地紋についての収集と考察へ、研究を発展させていきたいと思っています。加えて、「JIS規格模様」=「東京市型」地紋と双璧をなす、「名古屋市型」地紋の歴史的な掘り起こしも手を付けたいところです(「東京市型」地紋の歴史的考察については、拙稿「マンホール鉄蓋における東京市型模様の成立に関する考察」をご覧ください)。


左:旧電電公社の角蓋(T字模様)、右:北海道電力の蓋(「あぶく」地紋)

ところで、こういった文章を、どこかで発表できないものかしら。発表するに値する水準
かどうかは別に検討するとしてw Webや同人誌的なものではなく、もう少しパブリックな場所で。そもそも、そこまでの需要がないかwww

おまけ:
Blogの背景画像を、自作の画像に変えてみました。雰囲気が自分好みになった(∩´∀`)∩ワーイ 正直言ってBloggerの機能にはあまり満足していませんが、とりあえずGoogle系の他サービスとの連携を考えると、当面ここで続けるのが一番効率的だなあ。

3 件のコメント:

  1. お久しぶりです。ころ助です。
    増々、佳境に入ってきましたね^0^
    需要が少ないけどパブリックな場所・・といえば専門誌では?
    以前、下水道関連で投稿記事を掲載していただいたことがありますが、その時の編集の方にご希望をお伝えいたしましょうか?
    おいらが編集者なら、おいしい企画ものじゃないかなと思いますよ。

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  2. コメントありがとうございます。
    何かのついでにでも、「こんなのがあったよ」程度に軽く触れてもらえると嬉しいです。
    ただ、業界の専門誌的なものだと、設置者や業者などが対象となり、なんというかこれは実務的ではない内容なので、場違いかもしれません。
    歴史も踏まえつつ蓋の鑑賞が主眼ですので、どちらかというとサブカルチャー的な分野か、あるいは学会・研究会誌的な方がまだ向いているような気もします。ツテがないのでアレですが、下水文化研究会あたりでしょうか。

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  3. ころ助なり2011年9月3日 21:00

    読者という面からは、おっしゃるとおり大部分の購入者は設置者や業者であり、興味あって自ら購入する人は少数なのかもしれませんね。
     仕方なく購読しているおいらが見て面白い!と思った記事も結構あり、それは「場違い」と謙遜されていますが、却って「場違い」に喰いついたりもしますよ。
     そこいら辺が編集者の悩みというか、大変なところなんでしょうね。
     何れにせよ商業誌は、希望しないということであればツテを求めてチャレンジの余地は十分ありますよ。
     いける!

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