2011年6月6日月曜日

JIS規格マンホールの分類

<以下2011.06.12 追記>
この記事で考えた分類案は取り消します。
しかし記録のために記事を残しておきます。
<以上2011.06.12 追記>

今日もマンホールを探索。アップロードした写真も100枚を越え、少しずつマンホールの世界が見えてきた気がします。

マンホール業界で言うところの「JIS規格マンホール」というのがあります。これは JIS A 5506 に記載さているもので、由来としては、日本グラウンドマンホール工業会によれば下記の通りです。
現在のふたの原形は、明治から大正にかけて、東大で教鞭をとると同時に、内務省の技師として、全国の上下水道を指導していた中島 鋭治氏が、東京市の下水道を設計するときに西欧のマンホールを参考に考案したようです。この当時の模様が、東京型と呼ばれ、中島門下生が全国に散るとともに広まってゆき、その後昭和33年にマンホールふたのJIS規格(JIS A 5506)が制定された時に、この模様がJIS模様になったようです。〔「下水道用マンホールふたの歴史」より引用〕

ただ、JIS A 5506(PDF)を見たところ「模様、紋章座及びガス抜き孔は、参考として示したもので規格の一部ではない。」と記されているので、本当は模様に関して規格は無いのではないかと思います。とはいえ、一般に通用している言葉なので、ここでもJIS規格模様と称することにします。

JIS規格マンホール模様は、円弧(同心円)・円弧上の円・円弧を繋ぐ直線の集合からなる模様であり、中心もしくは中心とその他面上に文字や記号が記されています。例えばこのようなものです。


ところが、実際にマンホールを見てみると、JIS規格とは言っても模様に細かな差異があることに気が付きました。
現時点では、下記4パターンに分類できると考えています(5パターンでもいいかもしれません→後述)。

分類模様拡大特徴
JIS 1型 単純な円
JIS 2型 JIS1型の円内部を抜いたもの
JIS 3型 二重円で、内側の円が塗りつぶされているもの
JIS 4型 JIS3型の内側の円内部を抜いたもの
平成23年度現在の北海道岩見沢市の標準模様(PDF)
(上記分類名称は私的なものです、念の為)

このように、円の表現で4種類に分けられますが、さらにJIS1・JIS2型とJIS3・JIS4型で大きく二つに分けられると考えます。すなわち「一重円/二重円」と、円から円弧に直線が「引かれている/引かれていない」と分類でき、前者はJIS1・JIS2型、後者はJIS3・JIS4型を含みます。

また、マンホールの制作年代によって模様が異なるようです。観察の限りではJIS1型が最も古く、2、3、4へと次第に新しく、また模様も細かくなっていくと考えられます。そのため、上記JIS1・JIS2型を「旧型」、JIS3・JIS4型を「新型」と捉えても良いかもしれません。

なお、面上の全ての円の内部に物理的に穴があるタイプも存在します。これを既存の型(例えばJIS4)のバリエーションと見るか、それとも別に分類を起こすかは現在検討中です。

これら4分類に、さらに細かなバリエーションが付く場合がありますが、それについては別に記事をたてたいと思います。

分類の方法や名称について何かご存じの方、あるいはさらに異なるパターンをご存じの方、ぜひご教示いただければ幸いです。

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